クラウドソーシングの悪質なクライアントの見分け方

クラウドソーシングの悪質なクライアントの見分け方

クラウドソーシングサービスはサイトによって様々ですが、気を付けておきたいのはクライアントと直接やり取りをする形のサイト。
ランサーズやクラウドワークスなどが代表的です。

直接やり取りをする分、報酬も調節してもらいやすいですが、稀に悪質なクライアントがいるのも事実です。

作業後に損をしないためにも、良質なクライアントと悪質なクライアントを自身で見分けられることが大切です。

クラウドソーシングサイトでの評価が低いクライアント

クラウドソーシングサイトではワーカーだけでなく、クライアントの評価もプロフィールページに公開されます。
そこで異常に評価が低いクライアントには注意が必要です。

評価はクラウドソーシングによって異なりますが、5段階評価のような形で設定されています。
その評価を見て3~4以下のクライアントは少し注意が必要です。

ただ、評価が低いクライアントがすべて悪質なのか?というと、そうではありません。
クラウドソーシングで仕事を受ける際に、例え評価が5.0もあるクライアントでも見ておくべきポイントがあります。

  • 実績サマリーの評価をチェック
  • 評価数をチェックする
  • コメント内容をチェックする

実績サマリーの評価をチェック

どのクライアントと仕事をする際もチェックしましょう。
そして、先述した通り評価が3~4以下のクライアントは要注意。中身をしっかり確認しましょう。

評価数をチェックする

クライアントの評価数(評価をしているワーカーの数)をチェックしましょう。
例えば、悪質なクライアントの場合、前のアカウントの評価が悪くなると、退会をして名前や情報を変え、再度新しいクライアントとして、登録をするケースがあります。
その場合、評価数1で評価を付けたライターが5.0の評価をすれば、そのクライアントは「5.0の評価」となります。

もちろん、正しい方法でランサーズを新規登録したクライアントも数多くいます。
そのため、評価数が少ないクライアントが必ずしも悪質というわけではありません。純粋に新規で登録したクライアントである可能性も十分にあります。

評価数が少ないクライアントは依頼内容やプロフィールページをしっかりチェックすることをおすすめします。

コメント内容をチェックする

クライアントの評価が低いな…と思ったらまずは評価のコメント内容を確認しましょう。
評価というのは個人の考え方1つで変わってくるものなので、仮に評価数3であっても案件自体はしっかりしたクライアントであることもあります。

なぜその評価数なのかというのをコメントを読んで把握しておきます。
そうすることで、「このクライアントとは仕事をしない方が良い」あるいは、「1記事だけ応募をしてみるか」など、自己判断がつきます。

記事作成であれば1文字単価が0.5円以下は推奨しない

記事作成などはクラウドソーシングでもよくある案件の1つなので、記事作成の例を挙げてみます。

クライアントによっては継続して仕事を任せるライターを探していて、トライアル費用として1文字0.5円でトライアルライティングを依頼。
正式採用後は1文字1円に単価を上げる。
そして、不採用の場合はトライアル費用のみ支払うというやり方をしているところが一般的です。

そういった事情をしっかり明記しているクライアント以外で、トライアルでもない、通常ライティングで1文字0.5円以下の案件募集をしているクライアントは注意が必要です。(プロジェクト案件の場合)

タスク案件の場合は気軽でスムーズに書ける内容の依頼が多いので、平均単価が1文字0.2円~0.5円が主流です。

しかし、プロジェクト案件の場合は、高度な内容やしっかりとリサーチをしなければ書けないものであるにも関わらず、文字単価が0.5円以下のものが多く存在しています。

もちろん、文字単価が0.5円以下の案件がすべて悪質であるということではありません。
ただ、文字単価と比べて作業の負担が多すぎる案件がたくさんあります。
プロジェクト案件では同じような条件でも1文字0.8円~1円、または1円以上の案件もたくさんあるので、まずはチェックをしてから提案するようにしましょう。

また、文字単価が0.5円以下のプロジェクト案件は、ライターが集まりにくく、直接依頼(スカウト)のメッセージが届くこともあります。
そういったときも、「スカウトが来たから…」とすぐにOKをせず、しっかりと依頼詳細と条件を確認して、作業を開始することをおすすめします。

仮払いをする前に仕事を依頼してくる

プロジェクト案件は提案を採用されたのちに、依頼主であるクライアントが報酬金額をランサーズへ「仮払い(エスクロー入金とも呼ばれます)」をすることが主流です。
そして、仮払いをされたことを確認次第、作業を開始するという流れが普通です。

しかし、中には「社内で調整をしているから仮払いは待ってほしい。ただ納期が近いから作業は始めてほしい」と相談を持ちかけられることもあります。

報酬金はクライアントが所属する会社(あるいは個人)から支払いをいただくため、社内で調整があったり、入金がすぐにできない環境になることは当たり前です。
しかし、きちんとしたクライアントの場合は、「正式に仮払い日が決まり次第連絡する」と連絡をくれたり、「〇〇日に振り込みます」と正確な日程を提示してくれるものです。

ただ、中には「仮払いがいつになるか分からないけど作業を始めてほしい」と言うクライアントもいます。
その場合は、正しい態度で断り、「仮払い後に作業を始めさせていただきます」とハッキリと言うことをおすすめします。

悪質なクライアントの見分けまとめ

今回は悪質なクライアントの特徴を3つご紹介しました。

  • 評価が低いこと
  • 報酬金額の1文字単価が0.5円以下であること(プロジェクト案件時のみ)
  • 仮払いをしないこと(プロジェクト案件時のみ)

上記3点に該当するクライアントから受注を受けた場合、あるいは提案をする場合この3つをしっかり確認しましょう。

Web上では一部の悪質なクライアントがいることで、「クラウドソーシングは駄目」といった表現をされていることがありますが、決してそうではありません。
誠実な対応をしてくれるクライアントがたくさんいるので、ワーカー側もしっかりと見極めて仕事を受注しましょう。