クラウドソーシングサイトを初めて利用する人にとって、よくある疑問が仕事の形式の違いです。
どのクラウドソーシングサイトも基本的には
・プロジェクト
・タスク
・コンペ
といった形式の仕事が用意されています。
クラウドワークスやランサーズはすべて用意されていますが、他のクラウドソーシングによってはタスク形式が無かったり、コンペ形式が無かったりしますが、覚えておいて損はないです。
ここでは「タスク」「プロジェクト」「コンペ」形式のそれぞれの詳細はメリットデメリットなどを紹介したいと思います。
目次
タスク形式の仕組みと特徴
クラウドソーシングの仕事の中で初心者の方にお勧めとされるタスク形式の仕事ですが、タスクの仕事というのは基本的に単発の仕事でクライアントが内容、金額、納期を提示し、ワーカー側がその画面上で作業を開始します。
クライアントと条件の交渉は一切なく、途中でやめてしまってもペナルティなどはありません。
ワーカーがひとつの仕事を納品するごとにクライアントの検収があります。クライアントから承認をもらえたら納品完了となり、報酬が確定するという仕組みになります。
タスク作業の仕事とは主にアンケート、口コミ、短めのライティングなどの仕事があり、スキル不要や初心者歓迎などと書かれていることが多く、難しい仕事はほとんどないことがクラウドソーシングの仕事に慣れていない初心者の方におすすめされている理由です。
タスク形式のメリット
- 他の形式の仕事に比べて比較的簡単な仕事が多い
- クライアントとの条件交渉や打ち合わせの必要がない
- 途中で作業を中止することができる
これらのメリットは、少ない空き時間でも案件を少しずつこなしていけることにつながり、こつこつと多くの案件をこなすことでちりも積もれば、と感じられる方には大きなメリットになるのではないでしょうか。
同時に上記のメリットは仕事に慣れていない初心者にはクラウドソーシングの仕事を始めるためのハードルが低く感じられる事と、実際にデメリットよりもメリットのほうが大きいので、例え報酬が安くてもタスクの仕事はおすすめです!
タスク形式のデメリット
- 報酬単価が安い
- 承認されないと報酬は0円
クラウドソーシング初心者にとってはメリットが多いタスク形式の仕事ですが、デメリットとしてはやはり報酬の安さが一番に上げられます。
簡単で誰でもできる仕事なので報酬が安いことは仕方がないことだとあきらめなければならない部分でしょう。
また、承認がされるかされないかもデメリットに感じてしまう点です。
タスク形式の仕事はクライアントが承認することによって報酬が確定します。
したがって承認されない場合は時間をかけて長文のライティングをしたとしても1円にもならないのです。
どんなに簡単な作業であってもクライアントの指示を無視しているものや、既存記事を引用しているものなどは当然ですが、承認してもらうことはできません。
他の形式の場合クライアントとコミュニケーションをとりながら進めるので手直しして再度納品することも可能な場合がありますが、タスクの場合は一発勝負なので、ただ働きになる可能性も十分にありえます。
書いた文章を見れば、内容の薄さで実際に体験したかしていないかはわかってしまうため、偽って書くことはやめましょう。
プロジェクト形式の仕組みと特徴
プロジェクト形式の仕事は、クライアントが仕事内容を記載してオープンにし、その内容に応えられる自信のある人が応募し、その応募者の中からクライアントが仕事を任せる人を決定します。
その応募者の中から仕事を依頼する人をクライアントが選定するに当たり、応募者はその仕事に対するスキルをPRする為に、過去の実績等を開示し、選定してもらえるようにする事が大切となります。
受注者が決まると、プロジェクト進行表が相互に確認できるようになり、クライアントがサイトにお金を入金する事で、受注者は仕事を開始します。
このシステムにより、仕事を行ったのに、対価が支払われないと言うリスクをなくしているのです。
その後、所定期間内に受注者が仕事を終えると、その成果物をアップロードして仕事完了を報告します。クライアントが確認して問題なければ、仕事が終了し、受注者にその対価が支払われます。
これがプロジェクトの流れの概要です。
プロジェクト形式のメリット
- 報酬単価が高め
- 実績を積むとクライアントからリピートされる
- 安定した収入につながりやすい
プロジェクトの仕事は、ライティングの仕事で比較すれば、タスク作業と呼ばれる仕事に比べて単価が高いのがメリットです。
また、自分がスキルを持つ仕事を積極的に取りに行く事が可能で、実績を積みPR出来る過去の仕事が増えるほど選抜される可能性が高まり、仕事が徐々に沢山確保できる様になる点もメリットです。
さらにクライアントの望むものに十二分に応える仕事が出来た場合には、クライアントはリスクを取って多くの応募者の中から仕事を託す人を選択するのを止め、指名でプロジェクトの仕事に招待してくれる事も少なくありません。
そうしたクライアントを何人か確保できれば、安定的にプロジェクトの仕事を確保でき、毎月安定的に稼げるようになる可能性があるのもメリットと言えます。
プロジェクト形式のデメリット
- 実績がないと採用されにくい
- 納期があるため時間に追われる可能性がある
プロジェクトの仕事は、実績が少ない初心者は、スキルはあっても、そのスキルを示す方法がなく、中々受注できないと言うデメリットがあります。
また、単価は比較的良い代わり、クライアントと交わした納期の約束があります。
従って本業が忙しくても、なんとか時間を見つけて、仕事を進める必要があり、本業の忙しさに波がある場合には納期設定に注意が必要です。
ライティングに仕事の場合、初心者のハンディを克服する手段として、お勧めの方法です。
コンペ形式の仕組みと特徴
クラウドソーシングのコンペ形式の仕組みですが、要するに公募型のお仕事です。
サイト内で広く案件が公募され、一定のテーマに基づいて創作物を制作します。
例えば「花のイラストコンペ」といった形でお仕事が募集され、サイト登録をしたクリエイターの方々はテーマに沿った絵を準備します。
完成した図画を専用のフォームからアップロードします。
開催期間はケースバイケースですが短いと一週間程、長くても数週間で終わることが多いです。
審査員が送付された作品の中から、より募集要項とクライアントのニーズに合致した物を選別します。
そして受賞した応募者に仕事が実際に割り振られる、というのが基本的な仕組みです。
コンペ形式のメリット
- 実績がないクリエイターでも自分のスキルを見てもらえる
- 契約としての納期が無いため気軽にできる
- 採用されなくても別件で直接依頼されることがある
コンペ形式のメリットですが、広く案件が公開されているため、まだ実績がないクリエイターでも応募が最初から可能です。
自分の得意分野の物なら、数多くの作品が応募出来ます。実際にお仕事を請け負うわけではないので、気軽に参加出来るのもメリットです。
具体的な納期や数が決まっている事はなく、良い意味で自由にカジュアルに作品作りが出来るので初心者が副業のコツを覚えるのに最適な案件です。
原則は受賞したクリエイターがお仕事を実際に受注する仕組みですが、いわゆる選外になったものの、審査員から作品の独創性や品質が認められた方は、コンペ応募がきっかけとなり、クライアントから応募依頼が舞い込む事があり、応募するだけでもチャンスが広がります。
コンペ形式のデメリット
- 作業しても採用されなければ報酬は貰えない
- クライアント側のニーズを読み解かなければならない
コンペ形式のデメリットですが、クリエイター側としては応募した作品が確実に成果に結びつく見込みがありません。
採用される見込みが分からない案件に、なかなか全力を注ぎこむ事が出来ないのがデメリットであり、能力が高い方でも公募のテーマが曖昧だったり、自分の不得手なジャンルだと、高品質な作品を応募しても、相手方のニーズとミスマッチになりやすいです。
選外になった場合、作品作りに充てた労力と時間に成果は支払われる事はありません。
有り体に言えばただ働きになるのがネックであり、上手く公募側のニーズを読み解かなければいけないのです。
初心者はタスク形式から始めよう
副業として在宅ワークをスタートさせたい初心者の人は、気軽に始められるタスク形式の仕事がおすすめです。
特に体験談やアンケートといったテーマのものは自身の経験から書けるため、調べる必要がなく書きやすいです。
サグーワークス・Shinobiライティングといったクラウドソーシングサイトはタスク型の案件も多く、初心者でも始めやすいため、是非利用してみてください!