在宅ワークで保育園に通わせるには就労証明書が必要

在宅ワークでも保育園に通わせることはできる?

インターネットの普及により在宅でも仕事が成り立つことが多くなってきました。
しかし、子育て中のママにとって不安になることの1つが、
「在宅ワークでも保育園に入れるのか?」
ということ。

在宅でできる仕事とは言え、子供が家にいるとなかなか思うように仕事ができないという方が多いと思います。

自治体によって判断は異なりますが、在宅ワークでも基本的には子どもを保育園にあずけられます。
しかし、どの自治体でも書類を求められることになるので、しっかりと用意しておかなければなりません。

在宅ワークで保育園の申請に必要な書類

書類に関しても自治体によって差があるので、事前に確認しておくことが大切です。

自治体によって求められる可能性がある書類
  • 就労を証明する書類
  • 収入の証明書
  • 保険証の写し
  • 開業届の写し

一般的には、希望する保育園や個人情報を記入した申請書は必須となっています。多くの場合は、仕事の実情を記した補足資料も付けなければなりません。

具体的には、業種や勤務時間、収入などに関して詳細な情報を記すことになります。
それに基づいて保育の必要性を判断されるので、最も重要な書類といっても過言ではありません。

企業に勤めている場合、この書類に関しては一部を人事や総務に渡して記入してもらい、事業主に押印してもらうことになります。

しかし、在宅ワークの場合は自分が事業主であるため、すべて自分で記入して押印も自分で行わなければなりません。

以上の書類で済むのは、以前からその自治体に住んでいるケースであり、引っ越ししてきた場合は収入の証明書なども他に求められる可能性があります。

また、在宅ワークをしている証拠として、開業届の写しを提出しなければならない自治体も見受けられます。

就労証明書の作成方法

各自治体のホームページからダウンロードして印刷し、自分で記入すれば就労証明書として認められます。
わからない場合は市役所や区役所で用紙をもらうこともできます。

ただし、個人事業届けを提出した後に行うことになります。

在宅ワークは点数にどの程度影響する?

保育園の入園の判定は点数制で行われるのが一般的です。
いろいろな要素を考慮して子どもを通わせる必要性を点数で表現し、高い順から入園を許可していく仕組みとなっています。

8時間の屋外勤務を1種間あたり5日こなしているというように、細かく労働の実情に照らし合わせて点数を加算していくシステムです。
こちらも自治体によって細かな部分は異なっていますが、共通しているのは外で働くほうが点数が高くなるということです。

また、一時的にではなく継続的に働いていることも重視されます。忙しい時期が年に数回あるぐらいでは、入園を許可してもらうのは難しいということです。
つまり、平日は職場でずっと働いている正社員などは高い点数を付けてもらえるのです。

以上からも分かるように、在宅ワークは点数に関して決して有利ではありません。

家にいるので自分で子どもの世話をできると見なされやすいですし、継続性があるかどうかも疑わしいと判断されやすいからです。
収入が安定しないのが在宅ワークの特徴ですが、低収入が続いていると、継続的に働いていてもその事実を疑われてしまう場合もあるのです。

厳しく審査を行うところでは、かなり不利になることもありえるので対策が必要となります。

入園申請を通すコツ

点数で不利になりやすいといっても諦める必要はありません。入園を許可してもらう可能性を高めるコツがあるので、それをできるだけ多く実践するように心がけましょう。

たとえば過去に子どもを保育してもらった事実があれば、子どもが家にいると難しい仕事を行っていると見なしてもらえる場合があります。
ベビーシッターや保育施設の一時預かりのサービスを何度か利用しておけば、それを説明に盛り込むことで自然な流れで保育を直訴しやすくなるでしょう。

ただし、具体的にどれくらいの加点になるのかは自治体によって違うので注意しなければなりません。

また、申請書には希望する保育園を複数記載するのが一般的であるため、あまり人気のない保育園を第一希望に書いておくのも一つの手です。

さらに裏技的なコツですが、いったん雇用されて勤務をしておくという手もあります。
派遣などで外で継続的に働いている実績を作って、その間に保育園に入園させるのです。

もちろん在宅ワークに切り替えたら、その旨を自治体に知らせなければならず、子どもを通わせ続けるための審査を受ける必要があります。
しかし、まったくの新規で申し込む場合と比べると通過しやすいところが少なくありません。

保育園を継続させるためにできること

たとえ保育園への入園を認めてもらえても安心してはいけません。
在宅ワークの状態によっては、途中で退園せざるを得ない状況になることもあるからです。

進級するたびに勤務の情報などを記した書類を提出するのが一般的となっており、それに虚偽の事実があればそのような事態になるでしょう。
つまり、しっかりと在宅ワークを続けておく必要があります。

また、進級時だけでなく年末近くになると労働申告書の提出を求められるのも一般的です。
こちらは過去3カ月の収入や労働時間などを記すフォーマットになっていることが多く、もちろん本当のことを書かなければなりません。

自治体の定めているルールを順守する必要がありますが、このうち労働時間に関しては自分の解釈によっては多めに書くことも可能でしょう。
しかし、収入に関しては自分で調整することはできません。
証憑を求められると提示しなければなりませんし、確定申告の内容と矛盾があれば指摘を受ける可能性も高いです。

したがって、在宅ワークが不調で収入がゼロの月が続いていれば、そのとおりに書くことになります。
そうすると働いていないと見なされてしまう場合もあるので、継続的に売上をあげていくように精進することが大切です。