経理事務の副業は、文字通り本業とは別に経理事務の仕事を行うことです。
経理事務は帳簿の仕訳を始め、転記と会計ソフトを使った入力業務が中心的な仕事で、在宅で副業をする方も増えています。
また、給与計算に年末調整なども経理事務の仕事ですから、副業の内容によってはこれらも行うことになります。
雇用形態にもよりますが、在宅ではないバイトで雑用的な仕事をする場合は、来客や電話対応も求められます。
業務には正確性とスピード感が求められますから、副業といっても決して楽ではありませんが、しかしその分良い報酬に期待できます。
当然ながらスキルが求められますし、資格がなければ仕事ができないケースも珍しくないです。
具体的には日商簿記の2級以上と、業種により工業簿記と貿易簿記や農業簿記の資格を持っていた方が良い場合もあります。
実務経験者が豊富な人ほど副業に就きやすいですが、簿記資格を持つ人なら未経験でもOKとする求人も存在します。
会計ソフトを取り扱うことになるので、基本的なPC操作に加えて、表計算ソフトや関数の知識があった方が良いです。
所要時間 | 数時間 |
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目安日給 | 数千円~1万円 |
必要なスキル | 経理の知識 |
勤務地 | 自宅・オフィス※案件による |
経理事務の副業をするメリットデメリット
それに専門的な分だけ報酬が高くなりますから、副業として魅力があるといえるでしょう。
勿論、本業に加える形で副業を行うので、収入が増えて生活がより安定する結果に至ります。
更に事務職の中では勤続年数が長く、長期的に働けるメリットもあります。
収入の増加と長く働ける2つの相乗作用によって、もっと生活を安定させることができます。
経験があればどの会社でも重宝されますし、年齢が上がっても仕事を見つけやすいので、経験と実績もまたメリットの1つです。
目先の収入アップも魅力的ですが、将来的に仕事のチャンスが増えることになりますから、副業でも経理事務の仕事に取り組む意味は大きいでしょう。
働く環境は様々。完全に在宅の案件もあれば週休二日制や残業の少なさに私服で勤務できることもあるなど、環境面もまた魅力があります。
派手なおしゃれはできませんが、多少カジュアルでネイルなどをOKとする職場も存在しますから、自分らしく働きたい人におすすめです。
基本的に男性でも女性でもできる仕事ですから、自分がいないと困るという状況にはなりにくいです。
慣れれば効率的に仕事ができるのでその点は良いですが、何かと単純作業になりがちなのはデメリットでしょう。
繰り返し同じ作業をすることが好きな人や、指示された仕事を迅速かつ早くこなすことに楽しさを覚える人に向いています。
ところが、チームで目標に向かって取り組んだり、スキルを磨いてキャリアアップを図りたい場合には不向きです。
経理事務の副業は、経理事務の経験を増やしますが、それ以外の部分を積み重ねる役には立ってくれないです。
他の仕事に従事する発展性もないので、副業を始める前に良く考えて選ぶ必要があるでしょう。
ただ、経理事務が自分にあっている天職と考える人であれば、副業としてこれほどまでにないはずです。
経理事務の副業をした場合の確定申告の書き方
経理事務の副業による確定申告は、基本的に20万円を超える副収入を得た場合に行います。
しかし副収入が給与所得であれば、20万円以下でも確定申告が必要です。
確定申告ではまず、確定申告書のB第一表と第二表を用意する必要があります。
白色申告で事業所得や不動産所得があるなら収支内訳書、同様に青色申告なら青色申告決算書を追加で用意します。
他に株式投資がある場合は、確定申告書のB第三表や、株式等に係る譲渡所得等の金額計算明細書を揃えます。
後は必要経費を算出して該当の項目に書き込み、最終的な所得を確定するのが基本的な流れです。
会社に副業を知られたくない時は、確定申告書Bの第二表の項目、住民税に関する事項の自分で納付にチェックを入れると、会社に通知されないので安心です。
ただし、その分住民税を自分で納付する必要が出てくるので、税務署より副業分の住民税の納税通知書が届いたら手続きを行いましょう。
副収入が給与所得扱いだと、従業員の住民税額を納める特別徴収にまとめられ、会社に副業が発覚するのは避けられませんから、この点には要注意です。
経理事務の副業を探せるサイト例
経理事務を副業で行う場合、クラウドソーシングで探すのが一般的になります。
クラウドソーシングで作業をした場合、個人事業として委託された形での報酬体系になるため、雑所得扱いになるため会社にばれにくくなるといったメリットがあります。